2021年7月

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

「おはようございます!!」と、元気な子ども達の声が今日も園舎に響いています。緊急事態宣言が解除され、全園児の登園を再開することができ、嬉しく思っております。この期間、家庭保育へのご理解・ご協力をいただきましたことに感謝申し上げます。解除されたとはいえ今なお不安は消えませんが、いつかやって来る穏やかな日常を信じ、園での感染対策を全職員で行っていきたいと思います。

先日、園内研修の中で職員に投げかけた質問があり、その一部を紹介したいと思います。
Q①「日々の保育の中で大切にしていることは何ですか?」
②「これからの社会で子ども達に伝えたいことは何ですか?」
A①「保育者も環境の一部。常に穏やかで、一人ひとりの心に寄り添えるように。」「何でも手伝い過ぎず、声をかけ過ぎず、自分で考えてできるように見守る時間をつくること。」「一人ひとりの行動の意味を考え、否定せず寄り添うこと。」「教師として一つ一つの行動、言葉使いに気を配り、子どもの手本となれるように。」
②「個性の大切さ、違いを認める心」「自分を好きでいることの大切さ」「自分の意見をしっかり持ち、自分で考えて行動できるように」「生きる力を身につけてほしい」「自分が受けた愛情を返せる人になって欲しい」「困難にぶつかった時、負けない心」「自分はもちろん、人とのかかわり、繋がりを大切にして欲しい。」「思いやり、感謝の心」

私自身、子ども達の人格形成に大きな影響を与える幼少期に一人ひとりと丁寧に向き合うこと、楽しさ、嬉しさを共感し、悲しみや辛さを乗り越える必要な手助けをしてやれる、そして成長への気づきや悩みを保護者の皆様と共有できる保育者でありたい、と思っています。

「みんながころなになりませんように。」「ころなでくるしんでいるひとにおくすりやちゅうしゃをあげてください。」
毎日、お当番さんとみんなが声を合わせて祈っています。思いやりの心、祈りは子ども達の成長と共に形となって届くことと思います。

園長 泉川 由利子

2021年6月

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

5月中は、家庭保育その他ご協力をいただきありがとうございました。緊急事態宣言が延長され、コロナ収束の兆しが中々見えず不安な日々が続きますが、日常生活が戻ることに希望を持ち、お子さん達との時間を共有できることに感謝しながら日々過ごしていきたいと思います。6月2日からは、分散登園とさせていただきます。感染予防に努めながらお子さん達が園生活のリズムを取り戻せるよう保育して参ります。引き続きご協力をよろしくお願いいたします。

木々の緑が濃くなり、吹く風に暖かさを感じる季節になりました。毎朝の通勤、バスを降りてから園までの短い道のりは、私にとって季節を感じさせてくれる良い時間です。草花の開花や小動物など目で感じる季節の他、色々な「季節の音」を耳で感じます。春先には「ピーピピピ」「ホーホケキョ」と、ヒヨドリやウグイスの声、初夏にかけての今は「カッコー」「ボーボボッボー」と、カッコウやキジバトの声が聞こえてきます。また、風が吹くと笹の葉のぶつかり合う音が正に「サラサラ」と音を立てています。また、園に着くと、お散歩から戻ってきた乳児さんから「せんせい、これあげる」と、小さな手にずっとにぎりしめていたタンポポをもらいました。手のぬくもりで温かくなった茎からその子の思いが伝わり嬉しい気持ちになりました。

自然豊かな環境の中にあるマリアこども園。季節が移り変わる中で、幼少期に生で様々なものを見聞きし、興味や探求心を育んで欲しいと思っています。

正午を知らせるマリア院の鐘の音が、今日も聞こえてきます。私にとってこの音色は、神様に守られていることを実感する心地よい響きとなっています。

園長 泉川由利子

2021年5月

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

新年度がスタートして数週間。子ども達も新しいクラスや先生、環境に少しずつ慣れてきたようです。入園式翌日、お母さんが恋しくて涙が止まらなかった子も、日を追うごとに園生活での楽しみを見つけ笑顔で過ごす姿が見られるようになりました。
自分の靴箱、自分のロッカー、自分のお道具箱、自分のお部屋…など毎日決まった場所があり、迎えてくれる先生達、そして大好きなお友達がいるこども園。ここを心地よい場所と感じ、安心して過ごせるようになって欲しいと思います。

園舎の周りに暖かい風が吹いてくる季節、子ども達の大好きな外遊びも始まりました。砂場ではスコップで穴を掘り、どこまで深くできるかお友達と競っている年長さんがいます。汽車の下では、「いらっしゃいませ~。」の声が聞こえ、行ってみると「カフェです。注文できますよ。」との誘いを受けました。誰が先に作るのか、また、メニューは何があるのか、など子ども達の中で小さな揉め事が起こりますが、その度に「順番に作ろうね。」「何でも売っているカフェにしようね。」など、みんなで考えたり話したりしながら遊びがすすんでいきます。戸外の気持ち良さを感じながら友達と沢山の経験をし、仲を深めて欲しいと思っています。

また、5月はマリア様の月です。いつも、私達を見守って下さる、みんなのお母さんであるマリア様のように、優しく温かい、愛に溢れた人になれますように。

園長  泉川 由利子  

ご入園、ご進級おめでとうございます。

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

新しいお友だち、こんにちは。‘こども園ってどんなところかな…。お母さんがいなくて大丈夫かな…。’と、ドキドキしながらお家の人に手をひかれこども園の門をくぐったことでしょう。皆さんがいつも元気で幼稚園に通い、笑顔で遊んでくれることを、先生達も、進級したお兄さん、お姉さん達も楽しみにしていました。これからみんなで一緒に園生活を送り、心も体も大きくなりましょうね。

新年度が始まりました。美しい手稲山や酪農風景、そして空がとても綺麗なこの町で沢山の子ども達、そして保護者の皆様と共に過ごせることを大変嬉しく思っております。藤学園花川キャンパスの前を通り、小鳥のさえずりを聞きながらの通勤。空の青さや雲の流れを眺めながら園に着き、春の訪れを感じる朝。園庭に解け残った雪が解け、クロッカスやチューリップが芽吹く頃、新しい子ども達も園生活に慣れていることでしょう。まだ何色の花が咲くのかわからないこの芽のように、これから園生活を始める子ども達が、どんな個性、そして成長を見せてくれるのか今からとても楽しみです。

今年度は、新入園児13名、進級児62名の、計75名でスタートです。縦割り保育の中で育った「思いやり」や「優しさ」を子ども達同士で繋ぎ、更に様々な経験を重ねて大きく成長してくれることを願っております。
新型コロナウイルスの収束が見えず緊張の日々が続きますが、神様のもと、お子さんがいつも楽しく、健康、安全であるように、また、保護者の皆様にも笑顔が溢れ、安心していただける園であるように、職員一同取り組んでまいりたいと思っております。
皆様の一層のご理解・ご協力をよろしくお願い致します。

園長  泉川 由利子

喜び・感謝

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

先日の卒園式では、17名の年長さんが温かい祝福を受け、元気にこども園を巣立って行きました。緊張しながらも、一人ひとり立派に卒園証書を受け取る姿と笑顔に、胸がいっぱいになりました。

今年度はコロナ禍で、休園をした期間、そして園再開後も保護者の皆様の不安やご心配は如何ばかりであったか、そして、そのような中でたくさんのご理解とご協力をいただき、お子様を園に送り出して下さいましたこと、心よりお礼申し上げます。

どんな状況にあっても、子どもたちの笑顔、友達との関わりを楽しむ姿、困難なことにも挑戦し乗り越えていく姿はたくましく、子どもたちは本当に輝いて日々を過ごしていました。ご家族や周りのたくさんの人たちに大切にされ、愛されて過ごす日々、そしてこども園でのたくさんの経験は、子どもたちのこれからの長い人生の土台となっていくことでしょう。

私事ですが、23年間花川マリア幼稚園、花川マリア認定こども園で、たくさんの子どもたち、保護者の方々との出会いがありました。かけがえのない乳幼児期を一緒に過ごすことができましたこと、そしてたくさんの保護者の皆様が、いつも園のことを応援し温かく見守って下さいましたことが大変嬉しく、本当に思い出がいっぱいです。
子どもたち、そしてご家族の皆様が、喜びに満ちて新年度を迎えることができますように、そして、どんな時も心には神様がいてお守り下さることを忘れずに、子どもたち一人ひとりが自分の力を信じて歩んでいくことができますように。私の異動のご挨拶とさせていただきます。

園長 平野 志穂