子ども達の顔

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

毎朝、各保育室から子ども達の可愛らしい歌声が聞こえてきます。お祈りの聖歌、季節の歌、昔から歌いつないでいる童謡…。異年齢クラスでは、年長さんが既に覚えている歌を大きな声で歌いリードしてくれるため、小さい子もすぐに覚えて口ずさむことができます。目でみる、耳で聞く直接の体験は、子ども同士の見よう見まねでよく身に付くようです。

先日の参観、保護者会では、子ども達が先生やお友だちと一緒にそれぞれの活動に取り組み楽しむ姿、最後までやり遂げる一生懸命な姿を見ていただきました。1、2学期は保護者の方が一緒だと泣いていた子も経験を重ね少しずつ自立していきます。ひとつ大きくなって新しい学年に進級すると子ども達の表情はその年齢らしい顔に変化していき、できることは自分でしようと頑張ります。「立場が人を成長させる」のは、子どもも大人と似ているのかもしれませんね。

3月。それぞれの子供たちが旅立ちの時期を迎えます。大好きな仲間との別れを惜しみながらも、新しい出会いやこれから始まる生活に希望を持ち、進学、進級に向けて意欲的に過ごして欲しいと思っています。

園長 泉川 由利子

成長の歩み

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

新年明けましておめでとうございます

雪の少ない穏やかな年末年始となりましたが、ご家族皆様いかが過ごされましたでしょうか。

今日、子ども達の笑顔が園に集まり、「あけましておめでとうございます。ことしもよろしくおねがいします。」と、ホールに元気な声が響きました。

久しぶりに会った子ども達は、少し背が伸び、顔つきもお兄さんお姉さんになったように見えます。「おじいちゃんの家に行ったよ。」「お年玉でゲームを買ったよ。」「スキー教室に行ったんだ。」と、楽しそうに話してくれる子ども達。

まとめの3学期、子ども達はどんどん成長していきます。歩ける距離が延びたり言葉が増えていく子、ひとり遊びから友だちの存在に気づき一緒に遊び始める子、文字や数字に興味を持つ子、また、我慢できなかったことができるようになり、自分のことだけでなく周りの人の気持ちを想像できるようになる子…つまづくこともありますが、それは進んでいる証。止まっている間は何も変化はありません。

ひとりひとり違う成長の歩みに寄り添い、つまづいたり転んだ時、手を差し伸べてあげられるよう、短い3学期の間も保護者の皆様と共に見守らせていただきたいと思っております。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

園長 泉川 由利子

クリスマス発表会を終えて 2025年へ

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

先日のクリスマス発表会では、お忙しい中衣装の準備や送迎、また、限られたお席の中、お膝送りでの観覧にご協力いただき本当にありがとうございました。沢山のご家族の方やおじいちゃん、おばあちゃん、皆様と一緒にお子さん達の成長を見守り、クリスマスをお祝いすることができたことを大変嬉しく思っております。

どの学年もこの日に向けて少しずつ練習をしてきました。箱車に乗って登場し、お返事をする姿がなんとも愛らしかったてんしさん、大好きな絵本に出てくる役になりきった楽しそうなひつじさんの世界観には、こちらもすっかり引き込まれました。総勢15名のほし1,2,3組さんは、音楽に合わせお友だちと一緒に堂々とお気に入りの役を演じました。また、年少さんのグループごとの元気な歌や先生の指揮に合わせて楽器を演奏する姿にはひとりひとりの成長を、壁面や大道具など全て手づくりで完成させた年中さんの劇は、同じ役の子同士はもちろん、クラスとしてのまとまりを感じました。

そして、素晴らしかった年長さんの聖劇。神様がイエス様を私達に下さった大切な日である、というクリスマスの本当の意味を伝えるため、心を込めて演じました。また、友だちの良い所を認めること、助け合うこと、頑張る姿に共感し応援することもこの劇の取り組みの中で感じることができました。年長さんの聖劇に真剣な眼差しを向けていた小さい子ども達はこの姿に憧れ、今後繋いでくれることでしょう。

明日から、冬休みに入ります。休み中は、ご家庭でのクリスマスや年越し、お正月など日本の伝統文化や行事に触れ、また、寒さに負けず外へ出てたくさん遊び、北国ならではの体験をさせてあげて下さい。

2学期も大変お世話になりありがとうございました。新しい年、心も身体もまたひとつ成長したお子さん達の笑顔が見られることを楽しみにしています。どうぞ、良いお年をお迎えください。

園長 泉川由利子

聖堂訪問

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

毎日、12時になるとこども園に隣接している花川マリア院から時を告げる鐘の音が聞こえます。

「あ、12時だね!」と、子ども達もそのカランカランと美しい音色に耳を澄ませています。

先日、年長さんがそのマリア院へ聖堂訪問に行きました。7月のお泊り会でマリア院の前庭をお散歩した時、「中に入ってみたい。」「窓がきれい。」と話していた年長さん。

当日、初めての訪問に少し緊張した表情の子もいましたが、「こんにちは。待っていましたよ。」と、笑顔で迎えてくださる院長先生、シスターに導かれ、聖堂に入ることができました。

シスターのお話しの中で、「何か質問はありますか?」との問いかけに「言葉はとても大事」「お恵みを大切にする」「僕はいろんなことを考えている」…など、手を挙げて発言していた年長さん。思っていること、考えていることを自分なりに言葉にし、伝えている姿がとても素敵に見えました。「聖劇も頑張ってくださいね。お祈りしていますよ。」と、シスターにあたたかい言葉をかけていただきマリア院をあとにした帰り道、「楽しかった。」「静かな気持ちになった。」「また行きたい。」と、みんなの感想が聞こえてきました。鐘の音が聴こえる度に、神様、そしていつも子ども達のために祈ってくださるマリア院の方々のことを心に留めることができたら、と思います。

11月18日から待降節が始まります。クリスマスの本当の意味を知り、困っている人や苦しんでいる人達のために自分達ができることを考え、また、温かい心と優しい気持ちを分けてあげられるように、子ども達と一緒に約束をしていきたいと思っております。

ご家庭でも献金など待降節のご協力をよろしくお願い致します。

                                        園長 泉川 由利子

よく歩き、身体を使う

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

空が高くなり、園庭のななかまどの実も赤く色づいています。つい最近まで半袖で汗をかきながら過ごしていた子ども達の上着も一枚増え、「先生、きれいな葉っぱを見つけたよ。」「栗が落ちていたよ。」と、それぞれ小さな秋のしるしを見つけています。

先日、ある大学の先生から「よく歩く子、よく身体を使う子は頭もよく発達する」という話を聞きました。園庭で虫網を持ってトンボを追いかけている子、鬼ごっこで盛り上がる子、サッカーに夢中になっている子…体を動かしているどの子ども達にも笑顔が溢れ、すがすがしい表情が見られます。また、抱っこの手から降りて歩き始めた乳児さんは、毎日嬉しそうな表情でよちよちと保育室へ向かっていきます。

本来、子ども達は歩いたり走ったりすることが好きです。昔と比べ最近の子、特に北海道の子どもは歩かないと前述の先生に聞きましたが、「歩かない」ことを子ども達が自ら選択しているのではなく、時には大人の都合でその機会を奪ってしまったり、チャンスを与えず「歩かせていない」現実もあるのでは、と反省させられます。

トンボはどの方向から追いかけるとうまく捕まえられるのかな、どの作戦でシュートを決めようかな、など考えながら走っていると、よく頭も鍛えられるのかもしれませんね。乳幼児期の遊びや活動を通して自然に体を動かすことを好きになってくれたら、と思います。

今月は、お店やさんごっこなど縦割りクラスでの活動が多くなります。異年齢の子同士が協力し、イメージを共有し合いながら仲を深め、更に成長して欲しいと思っています。

                                  園長 泉川 由利子