「当たり前」は「有り難い」

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

新年明けましておめでとうございます。大雪の昨シーズンと比べ穏やかな年越しでしたが、年明けの大雪で交通機関の混乱やご家庭での除雪作業に追われた方もいらしたのではないでしょうか。北国の厳しい冬、自然災害などなく無事に過ごせるようにと願うばかりです。

コロナの規制が徐々に緩和された今年、休み中に帰省や旅行で久しぶりに遠出された方も多かったのではないでしょうか。遠くのおじいちゃんおばあちゃんにお孫さんの成長した姿を見せられること、観光やレジャーを楽しむことなど、ここ3年間我慢してきたことの実現に「有難さ」を感じます。「有難い」の反対語は、「当たり前」だそうです。調べたところ、「感謝」「ありがとう」の反対語もまた同じく「当たり前」でした。

私達は、誰かに何かをしてもらった時、嬉しい時や特別な時に相手に感謝し「ありがとう」を伝えます。では、普段当たり前のこと、何気ない事に対してはどうでしょうか?毎日食べられること、元気でいること、水や電気が通り交通機関が動いていること、園や仕事に行けること…数年前の震災や今回のコロナ禍のように、以前はあって「当たり前」だったことを無くして初めて、本当は「有ることが難しい」ことだとわかり「感謝」できるのだと思います。

当たり前のことを有り難く思いその気持ちを言葉で相手に伝え、また自分も周りに感謝される人になれるように、そして神様に生かされ守られていることにいつも感謝し日々過ごしていきたいです。

今日から3学期が始まります。進級・進学に向けた活動が多くなり、その中でまたお子さんの成長が見られることでしょう。毎日一緒に過ごしてきた友だちや先生との時間を大切にしながら、残り少ない日々を楽しんで欲しいと思っております。

今年もよろしくお願いいたします。

園長 泉川 由利子

クリスマス発表会を終えて それぞれの成長

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

先日のクリスマスお祝い会では、お忙しい中衣装などの準備、そしてまた今年もコロナ対策のため人数制限などご協力をいただき、本当にありがとうございました。どの学年もこの日に向けて少しずつ練習を積み重ねてきました。初めてステージに上がり、笑顔も泣き顔も愛らしかったてんしさん。自分の出番に登場し、お返事と歌がとても上手だったひつじさん。最初から最後まで役になりきり楽しそうに演じるほしさんの堂々とした姿には、昨年からの大きな成長を感じました。また、入園して間もない満3歳さんは小さな手や足で精いっぱい表現し、年少さんが先生の指揮に集中して楽器を演奏する姿にはひとりひとりの真剣さを、また、大好きな歌や遊戯を盛り込んだ年中さんの劇では、お友達同士で台詞や歌を教え合い、協力しながら作品を完成させていく様子が見られました。

そして、素晴らしかった年長さんの聖劇。神様がイエス様を私達に下さった大切な日である、というクリスマスの本当の意味を伝えるため、そしてその姿を神様にプレゼントするために20名全員が心を込めて演じました。救い主イエス様のお誕生は、天使から一番最初に羊飼いに伝えられた、とされています。当時、子どもの仕事であったひつじの番。まだ汚れのない羊飼いの心に天使の声が響いたのと同じように聖劇を成功させようと純粋な気持ちでこの作品に取り組んだ子ども達の姿には感動がありました。

明日から、冬休みに入ります。休み中は、ご家庭でのクリスマスや年越し、お正月など日本の伝統文化や行事に触れ、また、寒さに負けず外へ出てたくさん遊び、北国ならではの冬の経験をさせてあげて下さい。

2学期も大変お世話になりありがとうございました。新しい年、心も身体もまたひとつ成長したお子さん達に会えることを楽しみにしています。どうぞ、良いお年をお迎えください。

園長 泉川 由利子

喜ばれるプレゼント

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

美しかった紅葉も散り、いよいよ雪の季節です。気温が低い朝の大学構内や園庭には霜が降り、日の当たっている所々に湯気が立ち昇る独特の光景が見られ、とても美しい様子です。

ニット帽と毛糸の手袋、マフラーで園バスから降りてきた年長の女の子。いつもなら直ぐに玄関に入っていくのですが、その日は中々入りません。声をかけようとした時、「せんせい、しもをふんでからいくから!」と、言って芝生の方へ行き、夢中でバリバリと踏んでいました。北国の子どもにしか体験できない冬の遊び。その中には、気温や時間によってその感触や音、薄さの違いがあることなど、様々な「気づき」もあります。これからやってくる北海道の長い冬。冬の遊びを楽しみながら、その日ごとの外の景色や雪の様子の変化に気付く、豊かな感性も育んで欲しいと思っています。

クリスマスの時期を迎えました。何年か前に、神父様が子ども達にこんな質問をしました。「みんなはどうしてクリスマスにプレゼントをもらうのですか?普通、自分の誕生日にもらうものではないですか?」こども達は、「たしかに…。どうしてだろう?」と、考えている様子。「では、本当は誰がプレゼントをもらう日だと思いますか?」

「クリスマスは、イエス様のお誕生日!イエス様がもらう日!」とすぐに子ども達は答えました。「イエス様がもらって一番嬉しいものは何か、みんなで考えてみましょう。」そう言って神父様の質問は終わりました。子ども達は、持ち帰った献金箱に優しさや思いやりを入れてイエス様にプレゼントします。子ども達の小さな良い行いが、身近な人、遠く離れた方、そして神様にプレゼントとなって届きますように。

           ~皆様も一緒にクリスマスをお祝いいたしましょう。~

                                        園長 泉川由利子

繋がり

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

秋が深まり、マリアこども園の周りの木々も色とりどりに紅葉しています。お父さん、お母さんときれいな落ち葉を拾うことを楽しみにしながら徒歩で登園して来る子、お散歩で見つけたどんぐりの実を玄関のマリア様に捧げている子…それぞれの「秋」を見つけ、季節を感じているようです。

2学期以降、満3歳になったお友だちがエンゼルクラブから幼児縦割りクラスに仲間入りしました。同じクラスのまだ小さな満3歳さんを可愛がり、朝の支度をはじめ身のまわりのことをお手伝いしてあげるお兄さん、お姉さんの姿を毎日みかけます。自分が年少さんだった時に大きい子にしてもらっていたように「○○ちゃん、おいで。」と、優しく声を掛け、手をつないでやる様子に優しさや思いやりが縦に繋がれていることを感じます。

また、先日行われた「おみせさんごっこ」では、小さい子と大きい子がペアになり、お買い物をしたり店員さんになって動きました。「○○ちゃんはどれを買うの?」と言って、お財布の中からお金を出してあげたり、ゲームの仕方を教えてあげたりなど、リードする大きい子の姿は頼もしく、小さな子も素直にその言葉を聞いていました。また来年、この頼もしさも繋がれていくことと思います。

11月14日から待降節が始まります。クリスマスの本当の意味を知り、困っている人や苦しんでいる人達のために自分達ができることを考え、また、温かい心と優しい気持ちを分けてあげられるように、子ども達と一緒に約束をしていきたいと思っております。

ご家庭でも待降節のご協力をよろしくお願い致します。

                              園長 泉川由利子

運動会を終えて~成長を喜び合う

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

先日の運動会では、お忙しい中園まで足をお運びいただき、子ども達に沢山の応援や拍手を送って下さりありがとうございました。また、人数制限その他感染対策にもご協力いただき感謝申し上げます。全園児での開催となった今年度。どのお子さんも自分達の競技や遊戯に張り切って取り組むだけでなく、他学年のお友だちのプログラムを一緒に踊ったり、大きな声で応援し、「○○ちゃん上手だったね。」「すごく早かった。」「可愛いかった。」と、お互いを認め合い、ひとりひとりの活躍や成長を共に喜ぶ姿も見られました。

お家の方と一緒にドーナツ屋さんになってゴールした乳児さんの愛らしい姿、4月からぐんと大きくなった年少さんは、少し照れながらも元気いっぱい遊戯を踊り、年中さんは、強くなった雨にも負けずみんなで力を合わせて大きなバルーンを操り、見事な技を見せてくれました。そして、年長さんがこころをひとつにし、大きな掛け声で踊ったよっちょれ。真剣な眼差しで取り組むひとりひとりの姿に心を打たれた方も多かったのではないでしょうか。また、練習から毎日全力で取り組んだリレーは、子ども達の応援にも熱が入り、大きな盛り上がりを見せてくれました。どの子も皆、一生懸命頑張ったこの経験で自信をつけ、また一歩成長してくれることと思います。

10月。神様が下さった目、鼻、耳、手…を使い、秋の風景、香り、音、手触り…沢山の秋の自然を感じて欲しいと思います。園でも散歩に出かけたり、園バスで遠出をしたりなど子ども達が楽しく豊かな時間を過ごせるように内容を充実させていきたいと思います。

園長 泉川 由利子