実りの秋へ

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

実りの秋、収穫の秋となって園庭で育てていた枝豆、インゲン、大根、トマト、ジャガイモなどの野菜は収穫時期を終えて、すでに子どもたちの口に入って味わったものもあります。春には畑に肥料を入れて水やりも行い、秋の収穫を楽しみにしていましたが、天候によって思うように収穫できなかった野菜もありました。野菜のお世話をして、育てた野菜をいただくという取組が、食育の一環としてよい経験につながっていくと思っています。 私たちの体は、食べたものでできているともいわれています。これから成長する子どもたちにとって食べることは、身体を作ることや活動するエネルギーを蓄えることになります。これまで食べたことがない食材や食欲がわかない青や緑の食材は、残念なことに食べてもらえないこともあります。でも、調理員さんたちは少しでも食べてもらえるように味つけや調理を工夫してくれています。そして、一緒に同じものを食べることで、苦手なものもチャレンジして食べられるようになってくれると嬉しいです。

幼児期の遊びがよい学びに

さて、「〇〇ごっこ」は、その者になり切って楽しく遊ぶ姿を見ていると大好きな遊びのようです。特に、「ままごと」では、大好きなお母さんにしてもらっていることをお人形やお友だちにしてあげている姿はとても可愛いです。各クラスでは、子どもたちが楽しみにしている「お店屋さんごっこ」に向けての準備が始まっています。子どもたち一人一人のイメージを膨らませ、1つ1つの品物に想いを込めて準備をしている姿はとても楽しそうです。当日は、売る側、買う側となって、手作りの品物を買ってもらえる喜び、お客さんとのやりとりを通して、コミュニケーションする楽しさも経験します。さらに、自然な言葉のやりとりで、買ってもらえた人に「ありがとうございます。」という感謝の気持ちを伝えることは、良い経験になると思っています。

園生活の中で、ごっこ遊びやモンテの教材を使って集中してお仕事をする姿が見られます。園庭では、生き物に触れたり、園庭を走り回ったり、子どもたちの「楽しそう」「面白そう」「なぜだろう」「やってみたい」という気持ちを大切に、お友達といっしょに活動する姿を見守っていきたいと思っています。そして、「自分でしたいという思いを大切に自分でできた。」という喜びを積み重ねていく事で、子どもたちはさらに探求したり、試行錯誤したり、想像・工夫する姿に繋がっていくと考えています。

 まさに、本園が保育・教育の中で大事にしている活動であり、自尊感情、自己肯定感が高まり、自分を大切に思う気持ちや他者への思いやりの気持ち、協調性、自制心等が育っていくと思っています。  

                                園長 大 野 伸 仁 

こども園のリズムを取り戻しましょう

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

 暑い毎日がつづいた夏休みが終わり、2学期が始まりました。始業式では、背中をピーンと伸ばしてお話を聞く、お祈りをする姿がありました。夏休み中は、お家でゆったりと過ごして、家族の絆をつくり2学期のエネルギーを充電していただけたように思います。また、家族旅行、七夕、そして、盆おどりなど地域の様々な行事を体験し、子どもたちは心も体も成長したことがわかりました。久しぶりに登園すると今までの生活のリズムを取り戻すまで、少し時間がいるかもしれません。そして、玄関でお別れするのが寂しくなることもあるかもしれませんが、みんなと仲良く、元気いっぱい過ごせるように見守っていきますので、よろしくお願いします。

まだ暑い日がまだ続きますので、体調管理をよろしくお願いいたします。

読み聞かせを通して 親子の絆を

夏休み中に神戸に行く機会があり、そこで開催されていた「ずっとつながるえほんの世界」(偕成社)という子どもの本展を見てきました。最近は活字離れ等が指摘されていますが、参加していた親子の皆さんは、お気に入りの一冊を読んであげている姿や大型絵本の中で絵本の世界に入って楽しんでいる姿を見てきました。幼児期においては、週3~4日以上の読み聞かせが、年少では6割、年中では5割、年長でも約5割が読み聞かせをしてもらっていて、一日5分以上30分以内の読み聞かせが8割という調査もあります。そして、小6での学力学習状況調査等では、読書好きの子どもたちの学力は、本を読む習慣がない子よりも高いという結果もあります。ですから。将来の自らの夢を実現するためにも、本に親しむ、読書の大切さや面白さを子どもたちに伝え、良い習慣にすることは大切だと思っているところです。

こども園では、先生の読み聞かせや読みたい本を見つけて、絵本の世界を楽しむ子どもたちの姿が日常的にあります。また、ご家庭においては、お仕事や生活等で多忙を極める中、子どもたちと過ごす時間も限られていると思います。そのような中、絵本の読み聞かせは、親子の絆を深める最高の手段です。毎日短い時間でも読み聞かせをすることが、親と子が一緒に物語の世界を共有する特別なひとときとなると思います。親の温かい声に包まれて、子どもは安心感を得ると同時に、親との信頼関係が強化されていきます。日々の絵本の読み聞かせを通じて親子の絆が深まり、さらに子どもの情緒の安定にもつながり、親にとっても子どもの成長を見守ることができる貴重な時間となるのではないかと思います。

子育ては、「言ったようにはならない。したようになる。」とも言われています。夜寝る前の読み聞かせが、お子さんにとって一日の終わりを安心して迎えるための儀式となり、親子が笑顔になる幸せな時間、そして明日への活力となる睡眠に繋げていただければと思います。

                              園長  大 野 伸 仁

子どもの成長には失敗を経験することも大切です

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

 日差しも強くなり北海道の夏本番となりました。一学期を振り返り、それぞれの年齢に応じて自分でできることが多くなりました。そして、こども園の生活に自信がついて自ら準備をしたり行動したりする姿が見られるようになり、うれしく思っています。

 毎朝、玄関でお迎えをさせてもらって、インターホンのスイッチを押して、朝の挨拶と名前を告げてくれる子も増えてきました。保護者の皆さんと一緒に挨拶することで子どもたちには挨拶の習慣ができていると思っています。一学期、保護者の皆様に支えられながら、子どもたちは多くの体験をし、楽しい園生活を送ることが出来ました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 さて、我が子の姿は、親として気になるところかと思います。はじめから上手に出来ることは少なく、いつも、親が先回りをして、障害物をすべて取り払い、失敗や挫折を経験させないで成長していったとしたら、どのような子になるのでしょう。

   ・自分で工夫する力が育っていきません。困難を解決する力も育ちません。

   ・失敗を恐れるが故に、いつも誰かの指示を待って行動するようになります。

   ・子どもの自発性や独創性、多様な発想などは培われません。

 もしかすると、うまくいかない時の対応を試したり、自分でやり遂げようと考えたり工夫したりする機会を奪っているかもしれません。子育てには、「失敗を認める周囲の環境づくり」や「失敗してもいいんだという懐の深い対応」「見守ること」も必要だと思っています。

 お父さん、お母さんは良き相談者であり、子どもたちの良きお手本です。子どもたちとの関わりの中で、手や口を出すのではなく、そばで見守り、良きアドバイスをしてあげたり自分の失敗をどんどん語ってあげたりしてほしいと思います。子どもたちは、「思っているようにはならないこともある。」「大人も失敗する。自分も失敗してもいいんだ。失敗するって恥ずかしいことじゃないんだ。」と大人の姿から学ぶことになり、時には、「失敗しても大丈夫。また、やってみようね。」と、励ましの声をかけてもらったりすることで、次へのチャレンジの意欲になっていくように思います。

 うまくいかなかったことで終わらせるのではなく、もう一度やってみようとすることで、失敗をよい経験として、それを乗り越えることは大きな自信になると思います。そして、他の面においても粘り強い子どもに育って、もっとがんばりたいという気持ちを抱くようになるのではと思っています。そして、思っているようにならなくても、あきらめずにチャレンジを続けることで、自分のやりたいことが見つかり、自らの夢を実現することに繋がるのではと思っています。

 夏休みは、家族でゆっくり過ごす時間があると思います。今でなければ見られない我が子の可愛い姿を見守り、子どもたちの成長を楽しんでいただければと思っています。

どうぞ楽しい夏休みをお過ごしください。

                               園長 大 野 伸 仁

運動会の頑張りを次の意欲へ 非認知的能力とは?

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

 20日の運動会は、お天気にも恵まれ、子どもたちは練習の成果を発揮し、運動会を楽しむことができました。たくさんの皆さんにご来園いただき、我が子を含めて子どもたちの頑張る姿をご覧いただき、大きなご声援を賜り、ありがとうございました。

 運動会の競技の中には、はじめは出来なくても、日々の取り組みによってできるようになった姿もありました。子どもたちにとって、保護者の皆さんや友達と一緒に競技をすることの楽しさや「かっこいい姿」を応援してもらえたことが最後まで頑張る気持ちにつながっていたと思っています。ありがとうございました。

 さて、「非認知的能力」という言葉を聞いたことがあると思います。幼児教育では、この力を園での生活や活動の中で大切にして取組を進めています。「非認知的能力」は、これからの学びの基礎や生き方にかかわって大切な力だと言われています。それはいったいどういうものなのでしょう。

結果にこだわらず、意欲や取り組む過程をほめてのばす。

 乳幼児期には、読み書き計算のような「認知的能力」よりも「非認知的能力」を意識して伸ばしていくことが重要と言われています。

 そのためには、「できた」「できなかった」という結果にこだわらず、むしろ、やろうとする意欲やチャレンジする心、粘り強く取り組む過程を大いにほめてあげることがとても大切です。

 乳幼児期に非認知的能力をたくさん取り込み、心をうーんと肥やしておくと、学齢期になってまかれる学力という種がぐんぐん成長していくことが実証されています。また、ゲームやタブレットでの遊びは、脳機能や睡眠に影響すると言われています。デジタルの使用については、トラブルや成長に関わることもあり、充分な注意が必要です。運動会で、皆さんに応援してもらい、競技で頑張れたことが達成感を味わうことにつながり、次へのエネルギーになったと思っています。ありがとうございました。

                                 園長 大 野 伸 仁

いっぱい遊ぶことで喜びを感じ、心が満たされる

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

 

先日の保護者参観・懇談会にお忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。こども園は、三方よしの考えで、子どもだけではなく園に関わっている保護者の皆さん、先生にとっても働いて良かったと思えるようにしたいと思っています。子どもたちの笑顔を糧に頑張っていきます。今後もよろしくお願いいたします。

さて、ゴールデンウィーク明けは、家族で楽しい時間を過ごした後なので、こども園でお友達と過ごすことに、不安(ワクワク、ドキドキ)を感じて泣いてしまう場面もありました。その後は一日一日、先生やお友達と一緒に生活をする楽しさを感じながら過ごしています。保護者の皆様にとっても、朝、お子さんとお別れする寂しさ、日中はどのように過ごしているのかと気になったり、心配でいたり・・・。今後も泣いてしまう子たちもいると思いますが、このような風景は、あと僅かで見られなくなります。そして、手を振って「バイバイ」できるようになると、保護者の皆様にとって、少し複雑な気持ちかなと思います。私たちは、一人一人の子どもたちに寄り添い、信頼関係を築いていきますので、泣いていたとしても、お任せいただければと思います。

幼児期は仲間から認められたい時期

子どもは、2歳ぐらいまでは家族という小集団の中で愛着を感じ、家庭の中で大事にされることが最も重要です。しかし、幼児期に入って集団で遊ぶようになると、仲間から認められること、一緒に行動する楽しさを感じて仲間を意識するようになります。

運動(あそび)で満足できていると、子どもは喜びを感じる

幼児期は、身体の能力が伸びて、動きが活発になる時期でもあります。

全力で走ったり、縄跳や鉄棒でいろいろな技が出来るようになったり、様々なスポーツに興味を持ってやってみたり、スキップもできるようになっていきます。人間はひとつの能力を獲得すると、それをもっと伸ばしたいと行動します。逆上がりができると、何回もやりたい。できるようになった自分を見てほしいという意識が生まれてきます。速く走れるようになると、もっともっと走りたいと思うようになります。自分の力を自分で伸ばしていくようになるわけですから、家族はそれを応援していきたいものです。

幼児期後半の反抗期は、多くは運動不足から

 だれもが反抗期を経験していることと思います。これまでは、2歳の子が自我が育ってきて、自分でやりたいのにうまくできなくてイライラして扱いが難しくなる時期を「反抗期」と言いました。4~5歳になると聞き分けが良くなり、反抗期は終わるといわれています。近年、5~6歳の時になっても見られることがあるそうです。これは、たくさん体を動かしたいと思う時期に、それが出来ない社会状況があるためといわれています。子どもの発達を理解して、思いっきり、外で体を動かす機会を・・・と考えると、解決できるのではないでしょうか。

 子どもたちが将来、自立して社会で生きるためには、心身ともに健全に成長するとともに、生き抜くための資質や能力の育成が大事です。

 子どもたちは日々少しずつ、行きつ戻りつで成長していますので、いきなり出来るようになったり、良い習慣が身に付いたりするわけではありません。大人が思っている様でなくても、次の行動に繋がるプラスの声掛けが子どもの心に響き、してほしい行動になっていきます。様々な場面で多くの子どもたちを見ていると、「4歳ではできなくても、6歳ぐらいになると普通に出来るようになっている。」ということがあります。みんなで生活しているので、お友だちの様子を見て学び、真似てできるようになることもあります。(真似ることは学ぶこと)

おおまかな「子どもの発達」を理解して、心に少しの余裕をもって子どもたちが生き生きと育つようにサポートをしていただければと思っています。よろしくお願いいたします。