クリスマス発表会を終えて 2025年へ

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

先日のクリスマス発表会では、お忙しい中衣装の準備や送迎、また、限られたお席の中、お膝送りでの観覧にご協力いただき本当にありがとうございました。沢山のご家族の方やおじいちゃん、おばあちゃん、皆様と一緒にお子さん達の成長を見守り、クリスマスをお祝いすることができたことを大変嬉しく思っております。

どの学年もこの日に向けて少しずつ練習をしてきました。箱車に乗って登場し、お返事をする姿がなんとも愛らしかったてんしさん、大好きな絵本に出てくる役になりきった楽しそうなひつじさんの世界観には、こちらもすっかり引き込まれました。総勢15名のほし1,2,3組さんは、音楽に合わせお友だちと一緒に堂々とお気に入りの役を演じました。また、年少さんのグループごとの元気な歌や先生の指揮に合わせて楽器を演奏する姿にはひとりひとりの成長を、壁面や大道具など全て手づくりで完成させた年中さんの劇は、同じ役の子同士はもちろん、クラスとしてのまとまりを感じました。

そして、素晴らしかった年長さんの聖劇。神様がイエス様を私達に下さった大切な日である、というクリスマスの本当の意味を伝えるため、心を込めて演じました。また、友だちの良い所を認めること、助け合うこと、頑張る姿に共感し応援することもこの劇の取り組みの中で感じることができました。年長さんの聖劇に真剣な眼差しを向けていた小さい子ども達はこの姿に憧れ、今後繋いでくれることでしょう。

明日から、冬休みに入ります。休み中は、ご家庭でのクリスマスや年越し、お正月など日本の伝統文化や行事に触れ、また、寒さに負けず外へ出てたくさん遊び、北国ならではの体験をさせてあげて下さい。

2学期も大変お世話になりありがとうございました。新しい年、心も身体もまたひとつ成長したお子さん達の笑顔が見られることを楽しみにしています。どうぞ、良いお年をお迎えください。

園長 泉川由利子

聖堂訪問

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

毎日、12時になるとこども園に隣接している花川マリア院から時を告げる鐘の音が聞こえます。

「あ、12時だね!」と、子ども達もそのカランカランと美しい音色に耳を澄ませています。

先日、年長さんがそのマリア院へ聖堂訪問に行きました。7月のお泊り会でマリア院の前庭をお散歩した時、「中に入ってみたい。」「窓がきれい。」と話していた年長さん。

当日、初めての訪問に少し緊張した表情の子もいましたが、「こんにちは。待っていましたよ。」と、笑顔で迎えてくださる院長先生、シスターに導かれ、聖堂に入ることができました。

シスターのお話しの中で、「何か質問はありますか?」との問いかけに「言葉はとても大事」「お恵みを大切にする」「僕はいろんなことを考えている」…など、手を挙げて発言していた年長さん。思っていること、考えていることを自分なりに言葉にし、伝えている姿がとても素敵に見えました。「聖劇も頑張ってくださいね。お祈りしていますよ。」と、シスターにあたたかい言葉をかけていただきマリア院をあとにした帰り道、「楽しかった。」「静かな気持ちになった。」「また行きたい。」と、みんなの感想が聞こえてきました。鐘の音が聴こえる度に、神様、そしていつも子ども達のために祈ってくださるマリア院の方々のことを心に留めることができたら、と思います。

11月18日から待降節が始まります。クリスマスの本当の意味を知り、困っている人や苦しんでいる人達のために自分達ができることを考え、また、温かい心と優しい気持ちを分けてあげられるように、子ども達と一緒に約束をしていきたいと思っております。

ご家庭でも献金など待降節のご協力をよろしくお願い致します。

                                        園長 泉川 由利子

よく歩き、身体を使う

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

空が高くなり、園庭のななかまどの実も赤く色づいています。つい最近まで半袖で汗をかきながら過ごしていた子ども達の上着も一枚増え、「先生、きれいな葉っぱを見つけたよ。」「栗が落ちていたよ。」と、それぞれ小さな秋のしるしを見つけています。

先日、ある大学の先生から「よく歩く子、よく身体を使う子は頭もよく発達する」という話を聞きました。園庭で虫網を持ってトンボを追いかけている子、鬼ごっこで盛り上がる子、サッカーに夢中になっている子…体を動かしているどの子ども達にも笑顔が溢れ、すがすがしい表情が見られます。また、抱っこの手から降りて歩き始めた乳児さんは、毎日嬉しそうな表情でよちよちと保育室へ向かっていきます。

本来、子ども達は歩いたり走ったりすることが好きです。昔と比べ最近の子、特に北海道の子どもは歩かないと前述の先生に聞きましたが、「歩かない」ことを子ども達が自ら選択しているのではなく、時には大人の都合でその機会を奪ってしまったり、チャンスを与えず「歩かせていない」現実もあるのでは、と反省させられます。

トンボはどの方向から追いかけるとうまく捕まえられるのかな、どの作戦でシュートを決めようかな、など考えながら走っていると、よく頭も鍛えられるのかもしれませんね。乳幼児期の遊びや活動を通して自然に体を動かすことを好きになってくれたら、と思います。

今月は、お店やさんごっこなど縦割りクラスでの活動が多くなります。異年齢の子同士が協力し、イメージを共有し合いながら仲を深め、更に成長して欲しいと思っています。

                                  園長 泉川 由利子

ありがとう

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

夏休みが明け、また園舎に可愛らしい子ども達の姿と元気な声が戻ってきました。

「海に行ったよ。」「おじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに行ったよ。」…と、楽しそうに話してくれる子ども達の様子から、暑さにも日焼けにも負けずご家庭で夏を満喫していた様子が伺えます。園でも体調に気を付けながら、思う存分夏の遊びを楽しみたいと思います。

先日、ひまわりクラスの保育に入っていた時のことです。午睡明けのおやつの時間、手を洗って席についた年長さんに、「おやつの用意をおねがいします!」と、私はいつものように声を掛けました。張り切ってこちらに来てくれた年長さんの女の子は、お皿にのせたおやつを見ながら「ありがとうって言ってくれたらいいね。」「そうだね。」と、一緒に配るもうひとりの子と話していました。どんな展開になるかな、と様子をみていると、いつもその子がお世話をしている年少さんから真っ先に「ありがとう!」の声が聞こえました。その年長さんはおやつを配り終え満足そうな表情で席に着きましたが、その後私がお茶を配る時、とても丁寧に私に「ありがとう。」を言ってくれました。

~自分が言われて嬉しい言葉を相手にも伝える~子どもの素直な言葉の連鎖。これからも色々な

場面でそんな光景が見られると嬉しく思います。

夏から秋、冬へと季節が移り替わる2学期、残りの夏には水遊びや虫捕り、秋には紅葉の中での散歩や食物の収穫、冬には雪遊びなど沢山自然に触れ、心も身体も大きく成長して欲しいと思います。

2学期もどうぞよろしくお願いいたします。

園長 泉川由利子

役に立つ喜び

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

 夏真っ盛りというような気温の高い日が続いている7月。毎朝、園庭には水を張ったビニールプール、乳児さん側には、たらいが用意され、子ども達は水鉄砲やシャボン玉、砂場では泥んこなど夏の遊びを思い思いに楽しんでいる様子が見られます。一方、サッカー教室を経験した年長さんはボールを蹴り、自分の背よりはるかに高い竹馬に挑戦する小さなお友だちの姿も見られます。この時期にしかできない経験をたくさんして欲しいですね。

5月、6月、7月と新しいお友だちが沢山入園し、各クラスに仲間が増えました。初めのうちは園に慣れずお母さんのことが恋しくて泣いてしまい、中々玄関から動けずにいる新しいお友だち。その子を気にかけ「○○ちゃん、いっしょにいこう!」と、手を繋ぎ、いつもお世話をしてくれる年長さんがいます。先生の手伝いをして給食の食器を下げてくれる子、水遊びのタオルを一緒に運んでくれる子、砂場のバケツをきれいに洗ってくれる子…。子ども達は、「~してもらう」ことより「~してあげる」ことがとても好きです。相手が喜んでくれることが何より嬉しいのです。ご家庭で子ども達が家族のお手伝いをしてくれた時は、大袈裟に喜び、沢山褒めてあげて下さい。小さな自分にもできることがあり、役にたっているという経験を通して、自信や自己肯定感を高めていけるといいですね。

明日から夏休みに入ります。ご家庭で過ごされる方、遠方に行かれる方、様々に過ごす中で、日本の伝統行事に触れたり、夏ならではの貴重な経験を沢山されることと思います。休み明け、またひとつ成長した子ども達に会えることを楽しみにしています。

一学期もご協力いただきありがとうございました。

園長 泉川由利子