こども達からのプレゼント

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

週末に降り積もった、沢山の雪。大学構内の木々や街路樹には雪の華が咲き、保育室から見える景色も真っ白に様変わりしました。子ども達は、スキーウェアにニット帽、手袋にマフラーをし、「せんせい、ゆきがふったね。」「てがつめたいよ。」「ゆきだるまつくりたい。」と、嬉しそうに登園してきました。

冬の訪れと共にクリスマスがやってきます。園の玄関にはアドベントリースや馬小屋などが飾られ、イエス様のご降誕を迎える準備ができています。発表会の練習も各年齢で始まり、お部屋から歌や楽器、遊戯の賑やかな音も聞こえてきます。カトリック園にとって、大切な行事であるクリスマス発表会。お子さん達は、神様から私達の救い主イエス様をプレゼントしていただいた特別な日にその喜びを感じ、自分も他の誰か、そして神様に喜ばれることをしようと一生懸命です。待降節の4つの約束の中では、他者への優しさや思いやりをかたちに表した献金、そして、発表会では、できるようになったことや頑張っている姿を家族の方に見ていただくことがこども達からのプレゼントです。持ち帰っている「待降節のささげもの」のカードに色を塗る時、献金箱に小さな気持ちを入れる時、お子さんと「今日はどんなプレゼントができたのかな。」など話題にし、ご家族の方も一緒に準備をしていただけると大変嬉しく思います。

~皆さんで一緒にクリスマスをお祝いいたしましょう~

園長 泉川由利子

ことばで伝える

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

残暑が長かった夏の名残もあり、今年は紅葉の見ごろも遅く平地での初雪ももう少し先になりそうですね。「あ~、はやくゆきふらないかなぁ。ゆきだるまつくりたいよ。」冬の訪れを心待ちにする子ども達のつぶやきが聞こえます。大きな雪山での楽しい遊びを想像する一方で、大雪や寒さへの覚悟と緊張と共にいよいよ冬を迎える準備が始まります。

職員室で仕事をしていると、度々子ども達がやって来ます。「せんせい、おりがみ。」「こうはくぼうし…」中には、何も言わずにもじもじしている子も。先生達はそんな時、「折り紙、どうしたの?」「紅白帽子が何かな?」「ご用事、何ですか?」など、聞き返します。子どもが自分の言葉を探し、きちんと伝えられるように待ってみます。「おりがみ…ください!」受け取ってそのままお部屋に戻ろうとする時には、「何て言うのかな?」と声を掛けます。「あ…!ありがとう。」「どういたしまして。」繰り返し伝えるうちに、自然と自分で考え、言葉が出てくるようになっていきます。最近は、何を差しているのかわからない省略語や、ひとつの言葉でもその場の空気を読み逆の意味を想像しなければならない言葉を子どものうちから使用する傾向にあるように思いますが、正しい言葉で自分の伝えたいことをきちんと伝えるよう、習慣づけていきたいものです。

園では、11月13日から待降節が始まります。クリスマスの本当の意味を知り、困っている人や、苦しんでいる人達にみんなの温かい心と優しい気持ちを分けてあげられるように、子ども達と一緒に約束をしていきたいと思っております。

ご家庭でも待降節のご協力をよろしくお願い致します。

                                      園長 泉川 由利子

運動会を終えて~経験を自信に

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

先日の運動会では、お忙しい中ご家族で参加して下さりありがとうございました。3年ぶりに制限のない運動会。例年にない暑さの中での開催となりましたが、皆様のご協力により無事に終えられましたこと感謝申し上げます。ご家族の皆様の沢山の応援や拍手、大きな声援が子ども達には嬉しく、思い出深い運動会になったことと思います。

お家の方に抱っこされながらりんごを運んだ姿がとても愛らしかった乳児さん、一列になって行進し、体形変化まで見せてくれた年少さんの堂々とした姿、また、練習時からみんなで心を合わせて取り組むことでひとつひとつの技を完成させる楽しさを体感していった年中さんは、本番でも見事な技を見せてくれました。そして、年長さん19人の気合いのこもったよさこいやリレー。勝敗へのこだわりや団体という意識をもって、友だち同士声を掛け合い、競い合いながら毎日真剣に取り組んだひとりひとりの姿には感動がありました。どの子も、頑張り挑戦したこの経験を、これからの自信に繋げ更に大きく成長してくれることと思います。

10月は、秋の自然が溢れる良い季節となります。涼しく良い気候の中で散歩や遠足に出掛け、草花や木々の変化に気付いたり、また、作物の収穫を通してそのお恵みに感謝するようになって欲しいと思います。

また、今月は、お店やさんごっこなど縦割クラスでの活動が多くなります。異年齢の子同士が協力しイメージを共有し合いながら準備をすすめ、更に仲を深めて欲しいと思います。

園長 泉川 由利子

夏の音

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

連日、猛暑が続いている今年の夏。‘お盆を過ぎたら北海道の夏は終わり’と言われていますが、まだまだ子ども達は夏の遊びを楽しめそうですね。とはいえ、秋の足音も近づいています。園庭でミ~ンミ~ンと鳴いていたセミの声は聴こえなくなり、とんぼが静かに飛びはじめました。

夏の音…子どもの頃、家のすぐ向かいが公園だった私は、朝ラジオ体操の歌を目覚ましに起き、急いで行って出席のハンコに間に合わせたことが思い出されます。公園のブランコをキィーコキィーコ、と漕ぐ音、草野球をしている子のカキーンというバットの音、自転車のブレーキ音、また、夜になると手持ち花火をする家族の楽しそうな声など、窓を開けていると爽やかな風とともに入ってくるその様々な生活音に心地よさや季節を感じたものでした。

現在では、騒音問題で花火をする場所に困ったり、ラジオ体操や盆踊りを取りやめにしている地域が多くあるとニュースで流れていました。心地よい音、そうでない音は人によって違うものだと実感する昨今、大人の事情で子ども達の五感を鈍くさせてしまうのは勿体ないとも思ってしまいます。

夏休み明け、園庭の芝を刈る音、刈られた芝や草の沸き立つ香りとともに子ども達の元気な笑い声が聞こえてきました。

石狩の暑い夏が終わり、秋から冬へと季節がめぐる2学期、小さな目、耳、鼻、手や足を使って自然と触れ合いながら四季を感じ、更に成長して欲しいと思っています。

2学期もどうぞよろしくお願い致します。

園長 泉川 由利子

二日間の成長

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

夏、真っ盛りというような気温の高い日が続いた7月。園でも砂場遊びや水遊びなど、夏ならではの活動を存分に楽しむことができました。また、園庭の畑にはジャガイモの花がきれいに咲き、トマトやなすびが美味しそうな実をつけ、さつまいもはグングンと茎やつるを伸ばしています。子ども達は、自由遊びの時間などに水やりをしながらその成長に興味を持ち、収穫を楽しみにしているようです。

先日、年長さんのお泊り会が行われました。丸一日家族と離れて過ごし、家ではない場所、いつもと違う寝具で寝る、ということは、まだ5,6歳のこどもにとってはこちらが想像している以上に大変で不安があるかもしれません。そして、お子さんを送り出すご家族にとっても、実は勇気のいることかもしれません。この二日間、お子さん達は不安をよそに、どの活動も心から楽しみ、お友だちと一緒にできたこと、また、ひとりでやり遂げたことを喜び、自信をつけて家に帰ることができました。「楽しかった!!」「もう一回やりたい!」…という嬉しいみんなの言葉。これからのお子さんの自立と成長が楽しみですね。

明日から夏休みに入ります。ご家庭で過ごされる方、遠方に行かれる方、様々に過ごす中で、日本の伝統行事に触れたり、夏ならではの貴重な経験を沢山されることと思います。休み明け、またひとつ成長した子ども達に会えることを楽しみにしています。

一学期もご協力いただきありがとうございました。

園長 泉川由利子