空が高くなり、園庭のななかまどの実も赤く色づいています。つい最近まで半袖で汗をかきながら過ごしていた子ども達の上着も一枚増え、「先生、きれいな葉っぱを見つけたよ。」「栗が落ちていたよ。」と、それぞれ小さな秋のしるしを見つけています。
先日、ある大学の先生から「よく歩く子、よく身体を使う子は頭もよく発達する」という話を聞きました。園庭で虫網を持ってトンボを追いかけている子、鬼ごっこで盛り上がる子、サッカーに夢中になっている子…体を動かしているどの子ども達にも笑顔が溢れ、すがすがしい表情が見られます。また、抱っこの手から降りて歩き始めた乳児さんは、毎日嬉しそうな表情でよちよちと保育室へ向かっていきます。
本来、子ども達は歩いたり走ったりすることが好きです。昔と比べ最近の子、特に北海道の子どもは歩かないと前述の先生に聞きましたが、「歩かない」ことを子ども達が自ら選択しているのではなく、時には大人の都合でその機会を奪ってしまったり、チャンスを与えず「歩かせていない」現実もあるのでは、と反省させられます。
トンボはどの方向から追いかけるとうまく捕まえられるのかな、どの作戦でシュートを決めようかな、など考えながら走っていると、よく頭も鍛えられるのかもしれませんね。乳幼児期の遊びや活動を通して自然に体を動かすことを好きになってくれたら、と思います。
今月は、お店やさんごっこなど縦割りクラスでの活動が多くなります。異年齢の子同士が協力し、イメージを共有し合いながら仲を深め、更に成長して欲しいと思っています。
園長 泉川 由利子