園長のことば

縦割り保育

手稲山で初冠雪そして札幌市内でもうっすら雪景色を観測のニュースが流れ、白い季節が近いことを実感しました。

最近、入園を考える保護者や学生さんなど見学の方がよくいらっしゃいます。

3歳4歳5歳の幼児クラスは縦割り保育になります。

それはお部屋が「おうち」先生が「お母さん」子どもたちが「兄弟姉妹」といった中で朝の身支度をして遊び、朝の会(お祈り)をしてその後年齢別活動後、またお部屋で給食を食べるなど「おうち」のようなイメージです。とご案内をしています。

先日ホールで乳児さんが遊んでいる時のことです。2人の子がブロックで遊んでいるところへ一人の男の子がきてそのブロックに手を出しました。すると遊んでいた子に「ダメ」と拒否され先生にも「貸してだよね」と促され男の子は不本意ながらその場を離れ、指しゃぶりをしながら廊下にいた年長さんの方をじっと見ていました。年長さんがその子の視線に気づき、何も言わず「どうしたの?」というようにハグをしてから、男の子のズボンの紐を縛ってあげると男の子はまた元気にホールに向かって走り出しました。

男の子と年長さんは、ひまわりで一緒になることがあったようです。

こども園には子ども同士の縦と横の社会があります。そこでのふれあい、関わりの経験が

日々子どもたちの成長につながっているようです。

ちょっとへこんだ乳児さんに、何も言わずハグした年長さんを見て嬉しくなりました。

                  花川マリア認定こども園  園長 田中雅子