一歩ずつ 少しずつ

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

~ご入園、ご進級おめでとうございます~

ようやく雪解けがすすみ、石狩にも春がやってきました。解け残った雪の下から顔を出すフキノトウやクロッカスの小さな芽吹き、そして開花は、これから始まる新年度への大きな期待、そしてエネルギーを抱かせてくれます。

新入園、進級の日を迎え、新たなスタートを切るお子さん達。ご家庭から離れて初めての集団生活を経験するお子さんもいることでしょう。大きな泣き声で始まる一日目、先生と遊んだ三日目、お友だちと過ごせた一週間後…お子さんは少しずつできることが増えていきます。昨日できなかったことが今日はできるようになり、明日はまたひとつの発見があります。神様は、ひとりひとりに違った個性、成長の課程、得意なことや苦手なことも与えてくださいました。それぞれの歩幅で一歩ずつ、少しずつ進めるよう背中をそっと押しながら、成長する姿を保護者の皆様と共に見守らせていただきたいと思います。

2024年度もお子さんがいつも楽しく、健康、安全であるように、また、保護者の皆様にも笑顔が溢れ、安心していただけるこども園であるように、職員一同取り組んでまいりますので、皆様の一層のご理解・ご協力をよろしくお願い致します。

園長 泉川 由利子

与え合い、育ち合う

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

早いもので、今日で2023年度修了の日となりました。入園、進級当初、まだ新しいクラスや生活に慣れずに泣いていたお子さんも、今では、自分の楽しみを見つけ笑顔で園生活を送るようになりました。また、3年ほど続いたコロナ禍で心配された子ども達の体力も、お散歩や園庭遊び、体操教室や日々の様々な活動の中で少しずつ増加し、積極的に身体を動かす様子も多く見られるようになりました。

お友だちとの触れ合いや遊びの中では、協力し合い、時にはぶつかり合いながら‘相手への感謝の気持、思いやりの心’を学びました。また、苦手なことや難しいと思うことにも挑戦し、自分で決め、やってみたりしながら失敗や成功の体験を繰り返して自信をつけました。そして、日々の祈りや宗教行事、神様のお話しを通して自分の身の周りの人達はもちろん、災害に遭った人、世界中の困っている人、恵まれない人達の幸せや平和を願う心も育ちました。

ずっと一緒に過ごしてきた年長さんが卒園し、寂しい気持ちと同時に大好きだったお友だちの優しさや頼もしさを思い出し、そうなりたいという憧れの気持ちも育まれていることでしょう。与えてくれた思いやりを今度は与えながら、互いに育ち合って欲しいと思います。

今年度も当園の教育保育にご理解ご協力をいただき様々な場面で温かく支えて下さいましたことに心より感謝申し上げます。これからも子ども達、そしてご家族の皆様に神様からの豊かなお恵みがありますように、お祈り申し上げます。

来年度の花川マリア認定こども園もどうぞよろしくお願い致します。

園長 泉川由利子

つながり

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

先日の保護者会、参観日では、お忙しい中園に足をお運びいただきありがとうございました。ふれあい遊び、お店屋さんごっこや製作などいつも園で行っている活動も、大好きなご家族の方と一緒にすると何倍にも楽しく、また、運動遊びでは、できるようになったことを見てもらおうと、どのお子さんも張り切って取り組む姿が見られました。園の中に沢山笑顔が溢れるこの日常を当たり前と思わず、日々感謝して過ごしたいと思います。

卒園の時期が近づき、年長さんは、一日入学を経験し小学校への期待をふくらませながら卒園行事の準備、製作などに取り組んでいます。「せんせい、ちいさいくみさんにプレゼントつくったよ。」「きょうもみんなでうたのれんしゅうしたんだよ。」…と、目を輝かせながら話してくれる姿はもう一年生のように立派です。そんな年長さんの横では、幼児クラスさんの部屋に移行し、一緒に給食を食べているほし組さんの姿が見えます。4月にはまだ2歳になったばかりで泣きながら先生に抱っこされていた子も、今では着替えも食事もしっかりと自分でできるようになった姿を見ると、子どもの持つ力は本当に素晴らしいと感じます。先日行われた体験入園の際も、新しく入園するお友だちに優しく声をかけ、お世話をしたり、一緒に遊んでくれる子ども達の素敵な姿が沢山見られました。きっと、自分が小さい時に年上の子からそうしてもらったことを覚えているのでしょう。

マリアこども園で大切にしている子ども達の縦のつながり。年齢が違うことで生まれる他者への思いやりや尊敬、相手を信頼し、頼ること、頼られることで自己肯定感を高め、これからも育ち合って欲しいと願っております。

園長 泉川由利子

冬のあそびと心の成長

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

新年あけましておめでとうございます。

お正月早々の震災や航空機の事故に、皆様も胸を痛めていらっしゃることと思います。

「じしんでおうちがこわれたひとがはやくかえれますように。」と、毎日子ども達の祈りが聞こえてきます。被災された方のために今私達ができることを共に考え祈りながら、日常に感謝し過ごしていきたいと思います。

年明けに降った沢山の雪で、園庭には大きな雪山ができました。冬休み中、2,3号と預かり保育の子ども達は、毎日のように雪遊びを楽しみました。雪を積み上げた山は所々デコボコしていて、どこに手や足をかけて登るとてっぺんまでいけるのか?と、自分でルートを探すのもまた面白く、「こっちのほうがのぼりやすいよ!」と子ども同士で教え合っている様子も微笑ましく見られます。体の小さいほし組さんが中々上に上がれず苦労しているところにサッと手を出し助けてあげたり、転んで顔中雪だらけになった年少さんの雪を払い、ぎゅっと抱きしめてあげる年長さんの優しく頼もしい姿を見ると、もうすぐ一年生になることを改めて感じ、成長の嬉しさと同時に卒園の寂しさも込み上げてきます。

一年のまとめの3学期が始まります。進級・進学に向けた活動が多くなり、その中でまたお子さんの成長が見られることでしょう。毎日一緒に過ごしてきた友だちとの時間を大切にしながら、残り少ない日々を楽しんで欲しいと思っております。

園長 泉川由利子

皆でお祝いしたクリスマス

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

先日のクリスマス発表会では、お忙しい中お越し下さり、子ども達への見守りや沢山の拍手をいただきありがとうございました。今年度は、おじいちゃん、おばあちゃん、ご家族の方皆様と一緒に園でクリスマスをお祝いできたことを本当に嬉しく思っております。

入園したばかりの頃は泣いていたてんしさんが、初めてのステージに驚く姿もにっこりと笑顔を見せてくれる姿も可愛らしく、ひつじさんは、大好きなお話しの中でのひとりひとりの活躍が微笑ましく、ほしさんは、それぞれの素敵な個性が光り、全員が楽しんで演じる様子が見られました。また、年少、満3歳さんは少し緊張しながらも楽器に真剣に取り組んでいる姿に4月からの成長を感じ、ひとりひとりがセリフを覚え、お友だちと一緒に振り付けや動きを考えたりしながら劇をつくりあげた年中さんは、個々だけではない団体としての意識を感じました。

そして、感動を与えてくれた年長さんの聖劇。イエス様のお誕生という喜びのお知らせを皆様にとどけるため、19名全員が一生懸命に練習し、心を込めて演じました。自分に与えられた役だけでなくお友だちの役にも注目し、練習時には、欠席した子の代役をすることが出来る程みんながこの聖劇に集中し、心をひとつにして取り組む姿が見られました。年長さんの聖劇を憧れの眼差しで見ていた小さい子達の心の中にもこの感動が深く残り、今後引き継いでいかれることと思います。

明日から冬休みに入ります。久しぶりに日常が戻ってきた中での年越しやお正月。日本の伝統行事に触れたり、雪が多い地域ならではの遊びを満喫するなど、ご家庭で沢山の経験をさせてあげて下さい。今年もお世話になりありがとうございました。皆様、良いお年をお迎えください。

園長 泉川由利子