園長のことば

喜ばれるプレゼント

美しかった紅葉も散り、いよいよ雪の季節です。気温が低い朝の大学構内や園庭には霜が降り、日の当たっている所々に湯気が立ち昇る独特の光景が見られ、とても美しい様子です。

ニット帽と毛糸の手袋、マフラーで園バスから降りてきた年長の女の子。いつもなら直ぐに玄関に入っていくのですが、その日は中々入りません。声をかけようとした時、「せんせい、しもをふんでからいくから!」と、言って芝生の方へ行き、夢中でバリバリと踏んでいました。北国の子どもにしか体験できない冬の遊び。その中には、気温や時間によってその感触や音、薄さの違いがあることなど、様々な「気づき」もあります。これからやってくる北海道の長い冬。冬の遊びを楽しみながら、その日ごとの外の景色や雪の様子の変化に気付く、豊かな感性も育んで欲しいと思っています。

クリスマスの時期を迎えました。何年か前に、神父様が子ども達にこんな質問をしました。「みんなはどうしてクリスマスにプレゼントをもらうのですか?普通、自分の誕生日にもらうものではないですか?」こども達は、「たしかに…。どうしてだろう?」と、考えている様子。「では、本当は誰がプレゼントをもらう日だと思いますか?」

「クリスマスは、イエス様のお誕生日!イエス様がもらう日!」とすぐに子ども達は答えました。「イエス様がもらって一番嬉しいものは何か、みんなで考えてみましょう。」そう言って神父様の質問は終わりました。子ども達は、持ち帰った献金箱に優しさや思いやりを入れてイエス様にプレゼントします。子ども達の小さな良い行いが、身近な人、遠く離れた方、そして神様にプレゼントとなって届きますように。

           ~皆様も一緒にクリスマスをお祝いいたしましょう。~

                                        園長 泉川由利子