園長のことば

「みてて」

雪が降りました。赤や黄色に美しく彩られていた木の葉が落ち、真っ白な衣を纏う冬がいよいよやってきます。いち早く冬支度をしてきた子は、「新しい長靴履いてきたよ。」「手袋買ってもらったよ。」と、嬉しそうに見せてくれます。その小さい手を出して、「せんせい、ちょっときて。」「せんせい、みてて。」と呼ぶ子がいます。「自分で名前書けたんだよ。」「今日のシール、ここであってる?」「給食、ぜんぶ食べられた!」…子ども達には、様々な「みてて」があります。できるようになったこと、嬉しいこと、そして不安なこと。できるようになったことは「すごいね。よかったね。」と共感し、褒めて欲しいのです。そして、できてもまだ一人でするには不安がある子は、見てくれているという安心が欲しいのです。「頑張って。応援しているから一人でやってごらん。」という見守りによりその子のやる気が増し、「ひとりでできた」という自信へと繋がります。「てつだって」から「みてて」 そして「できた」になるようできるだけその言葉に応え、一緒に喜び励ましたいものです。

クリスマスの時期を迎えました。発表会に向けてこども達は、毎日張り切って練習に取り組み、また、待降節のお約束を守ろうと頑張っています。それぞれの学年の練習をみんなで見せ合い、「○○ちゃんかわいかった。」「じょうずだったね。」「こんどはぼくのをみにきて。」と、声を掛け楽しみにする姿が見られます。乳児さんは、初めてのステージを経験すること、年少さんは、楽しんで発表会に参加すること、年中さんは、お友だちと力を合わせてひとつのものを作り上げる経験、年長さんは、本当のクリスマスを伝えるためにみんなで心を合わせ、達成感を味わう経験を通して、それぞれの自信につなげて欲しいと思っています。お子さんの晴れ舞台での成長をご家族で「見ていて」あげて下さい。

~みなさんで一緒にクリスマスをお祝いいたしましょう~

園長 泉川 由利子