冬のあそびと心の成長

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

新年あけましておめでとうございます。

お正月早々の震災や航空機の事故に、皆様も胸を痛めていらっしゃることと思います。

「じしんでおうちがこわれたひとがはやくかえれますように。」と、毎日子ども達の祈りが聞こえてきます。被災された方のために今私達ができることを共に考え祈りながら、日常に感謝し過ごしていきたいと思います。

年明けに降った沢山の雪で、園庭には大きな雪山ができました。冬休み中、2,3号と預かり保育の子ども達は、毎日のように雪遊びを楽しみました。雪を積み上げた山は所々デコボコしていて、どこに手や足をかけて登るとてっぺんまでいけるのか?と、自分でルートを探すのもまた面白く、「こっちのほうがのぼりやすいよ!」と子ども同士で教え合っている様子も微笑ましく見られます。体の小さいほし組さんが中々上に上がれず苦労しているところにサッと手を出し助けてあげたり、転んで顔中雪だらけになった年少さんの雪を払い、ぎゅっと抱きしめてあげる年長さんの優しく頼もしい姿を見ると、もうすぐ一年生になることを改めて感じ、成長の嬉しさと同時に卒園の寂しさも込み上げてきます。

一年のまとめの3学期が始まります。進級・進学に向けた活動が多くなり、その中でまたお子さんの成長が見られることでしょう。毎日一緒に過ごしてきた友だちとの時間を大切にしながら、残り少ない日々を楽しんで欲しいと思っております。

園長 泉川由利子

皆でお祝いしたクリスマス

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

先日のクリスマス発表会では、お忙しい中お越し下さり、子ども達への見守りや沢山の拍手をいただきありがとうございました。今年度は、おじいちゃん、おばあちゃん、ご家族の方皆様と一緒に園でクリスマスをお祝いできたことを本当に嬉しく思っております。

入園したばかりの頃は泣いていたてんしさんが、初めてのステージに驚く姿もにっこりと笑顔を見せてくれる姿も可愛らしく、ひつじさんは、大好きなお話しの中でのひとりひとりの活躍が微笑ましく、ほしさんは、それぞれの素敵な個性が光り、全員が楽しんで演じる様子が見られました。また、年少、満3歳さんは少し緊張しながらも楽器に真剣に取り組んでいる姿に4月からの成長を感じ、ひとりひとりがセリフを覚え、お友だちと一緒に振り付けや動きを考えたりしながら劇をつくりあげた年中さんは、個々だけではない団体としての意識を感じました。

そして、感動を与えてくれた年長さんの聖劇。イエス様のお誕生という喜びのお知らせを皆様にとどけるため、19名全員が一生懸命に練習し、心を込めて演じました。自分に与えられた役だけでなくお友だちの役にも注目し、練習時には、欠席した子の代役をすることが出来る程みんながこの聖劇に集中し、心をひとつにして取り組む姿が見られました。年長さんの聖劇を憧れの眼差しで見ていた小さい子達の心の中にもこの感動が深く残り、今後引き継いでいかれることと思います。

明日から冬休みに入ります。久しぶりに日常が戻ってきた中での年越しやお正月。日本の伝統行事に触れたり、雪が多い地域ならではの遊びを満喫するなど、ご家庭で沢山の経験をさせてあげて下さい。今年もお世話になりありがとうございました。皆様、良いお年をお迎えください。

園長 泉川由利子

こども達からのプレゼント

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

週末に降り積もった、沢山の雪。大学構内の木々や街路樹には雪の華が咲き、保育室から見える景色も真っ白に様変わりしました。子ども達は、スキーウェアにニット帽、手袋にマフラーをし、「せんせい、ゆきがふったね。」「てがつめたいよ。」「ゆきだるまつくりたい。」と、嬉しそうに登園してきました。

冬の訪れと共にクリスマスがやってきます。園の玄関にはアドベントリースや馬小屋などが飾られ、イエス様のご降誕を迎える準備ができています。発表会の練習も各年齢で始まり、お部屋から歌や楽器、遊戯の賑やかな音も聞こえてきます。カトリック園にとって、大切な行事であるクリスマス発表会。お子さん達は、神様から私達の救い主イエス様をプレゼントしていただいた特別な日にその喜びを感じ、自分も他の誰か、そして神様に喜ばれることをしようと一生懸命です。待降節の4つの約束の中では、他者への優しさや思いやりをかたちに表した献金、そして、発表会では、できるようになったことや頑張っている姿を家族の方に見ていただくことがこども達からのプレゼントです。持ち帰っている「待降節のささげもの」のカードに色を塗る時、献金箱に小さな気持ちを入れる時、お子さんと「今日はどんなプレゼントができたのかな。」など話題にし、ご家族の方も一緒に準備をしていただけると大変嬉しく思います。

~皆さんで一緒にクリスマスをお祝いいたしましょう~

園長 泉川由利子

ことばで伝える

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

残暑が長かった夏の名残もあり、今年は紅葉の見ごろも遅く平地での初雪ももう少し先になりそうですね。「あ~、はやくゆきふらないかなぁ。ゆきだるまつくりたいよ。」冬の訪れを心待ちにする子ども達のつぶやきが聞こえます。大きな雪山での楽しい遊びを想像する一方で、大雪や寒さへの覚悟と緊張と共にいよいよ冬を迎える準備が始まります。

職員室で仕事をしていると、度々子ども達がやって来ます。「せんせい、おりがみ。」「こうはくぼうし…」中には、何も言わずにもじもじしている子も。先生達はそんな時、「折り紙、どうしたの?」「紅白帽子が何かな?」「ご用事、何ですか?」など、聞き返します。子どもが自分の言葉を探し、きちんと伝えられるように待ってみます。「おりがみ…ください!」受け取ってそのままお部屋に戻ろうとする時には、「何て言うのかな?」と声を掛けます。「あ…!ありがとう。」「どういたしまして。」繰り返し伝えるうちに、自然と自分で考え、言葉が出てくるようになっていきます。最近は、何を差しているのかわからない省略語や、ひとつの言葉でもその場の空気を読み逆の意味を想像しなければならない言葉を子どものうちから使用する傾向にあるように思いますが、正しい言葉で自分の伝えたいことをきちんと伝えるよう、習慣づけていきたいものです。

園では、11月13日から待降節が始まります。クリスマスの本当の意味を知り、困っている人や、苦しんでいる人達にみんなの温かい心と優しい気持ちを分けてあげられるように、子ども達と一緒に約束をしていきたいと思っております。

ご家庭でも待降節のご協力をよろしくお願い致します。

                                      園長 泉川 由利子

運動会を終えて~経験を自信に

投稿日: カテゴリー: 園長のことば

先日の運動会では、お忙しい中ご家族で参加して下さりありがとうございました。3年ぶりに制限のない運動会。例年にない暑さの中での開催となりましたが、皆様のご協力により無事に終えられましたこと感謝申し上げます。ご家族の皆様の沢山の応援や拍手、大きな声援が子ども達には嬉しく、思い出深い運動会になったことと思います。

お家の方に抱っこされながらりんごを運んだ姿がとても愛らしかった乳児さん、一列になって行進し、体形変化まで見せてくれた年少さんの堂々とした姿、また、練習時からみんなで心を合わせて取り組むことでひとつひとつの技を完成させる楽しさを体感していった年中さんは、本番でも見事な技を見せてくれました。そして、年長さん19人の気合いのこもったよさこいやリレー。勝敗へのこだわりや団体という意識をもって、友だち同士声を掛け合い、競い合いながら毎日真剣に取り組んだひとりひとりの姿には感動がありました。どの子も、頑張り挑戦したこの経験を、これからの自信に繋げ更に大きく成長してくれることと思います。

10月は、秋の自然が溢れる良い季節となります。涼しく良い気候の中で散歩や遠足に出掛け、草花や木々の変化に気付いたり、また、作物の収穫を通してそのお恵みに感謝するようになって欲しいと思います。

また、今月は、お店やさんごっこなど縦割クラスでの活動が多くなります。異年齢の子同士が協力しイメージを共有し合いながら準備をすすめ、更に仲を深めて欲しいと思います。

園長 泉川 由利子