例年にない猛暑が続いた今年の夏。休み中、コロナ対策に加え熱中症の予防や暑さによる疲労、食事の管理など、お子さんの体調に気を使われていたことと思います。園でも、毎日保健所から食中毒警報が出され、子ども達の食事にいつも以上の注意が必要でした。
先月、全道のカトリック園研修会がzoomで開かれ、当園の職員も参加しました。その中で「子どもの心を支える食」をテーマに、新潟教区の神父様からお話をお聞きしました。その中で印象的だったのは、「いただきます。」は動物や植物の命をいただくだけでなく、作ってくれた人の命の時間もいただく、という意味も込められている、というお話でした。…人生の限られた時間を使って作られた食には「あなたが大切」というメッセージがある、食は生への肯定感を育む根本である…。このお話を聞き、親は子に一日3回、知らず知らずのうちに「あなたが大切」というメッセージを送っているものなのだ、子どもは食べ、成長する姿でそのメッセージを受けとっているのかもしれない、と私なりの感想を持ち、保育者としてどう子ども達に伝えていくか、考える機会になりました。
実家に戻ると、未だに親は「ちゃんと食べてる?」と私に聞き、帰り際には必ず「持って行きなさい。」と言って食材や手作りの総菜などを持たせてくれます。もういい大人なんだから、と毎回思いますが、親の人生の限られた時間をいただけることに感謝したいです。
2学期、運動会をはじめ各行事の日程や内容変更などご協力をいただくことが多くなります。コロナ禍で園に足を運んでいただく機会が少なくなってしまいますが、ブログや動画などでもお子さん達の様子をお伝えしていきたいと思っております。
今学期もよろしくお願い致します。
園長 泉川由利子