園長のことば

運動会に向けて

6月の北海道を彩るよさこい祭りや神宮祭が終わり、石狩にも初夏の風が吹いています。気温が高い日は、園庭で汗びっしょりになりながらサッカーボールを追いかけている子、テントの日陰の下で砂場遊びをしている子など、それぞれ思い思いに楽しみを見つけている様子が見られます。

29日(土)に控えた運動会。総練習を終え、子ども達の気持ちも少しずつ高まってきたようです。大きな行事に向けて取り組む時、私たち保育者はその時の子どもの興味、ひとりひとりの育ち、クラス全体の雰囲気や、時にはその時代での流行なども見据えてテーマを決め練習を始めます。乳児さんは、遊びの一部として、また、年少・年中さんは、練習が長時間続き子ども達が飽きたり疲れてしまわないよう遊びとのバランスを工夫しながら取り組みます。そして年長さんは、「少し難しい」程度の内容も敢えて選ぶことがあります。練習が佳境に入る時期には、「今日は少し子ども達に無理をさせてしまったかな…。」と思うことも全くない訳ではなく、次回からの練習方法を思案していると「せんせい、きょうのれんしゅうたのしかった!」「あしたもういっかいやりたい。」「おしえてくれてありがとう!」と、子ども達から声が上がります。始めは少し難しいと感じることでも、完成形をイメージしながら繰り返しみんなで練習し、だんだんとかたちになることでワクワクし、「楽しい!」と思うのです。本番を終え、「できた!みんなで頑張った!」そして「楽しかった。」と感じた時自信がつき、子ども達はぐんと成長します。そんな姿を今年も見ることができたら、大変嬉しく思います。

ひとつの大きな行事を終えると、一学期も残り僅かとなりますね。毎日戸外に出て、水遊びや泥んこ遊び、虫捕りなどこの時期にしかできないことを経験し、遊びの中から沢山の新しい発見をして心も身体もまたひとつ大きくなって欲しいと思っております。

園長 泉川由利子