園長のことば

2021年8月

園庭には、夏の日差しが降り注ぎ、子ども達は気持ち良さそうに芝生の上を駆け回っています。畑で育てているスナップエンドウやじゃがいも、ミニトマトに水をやり、「早く大きくなあれ。」と、その生長を楽しみにしている子ども達。その傍らでは、カシスの実やキンレンカの花を摘み、すり鉢で擦って色水あそびをしている子、また、ビニールプールで水遊びを楽しむ子の姿が見られます。「黄色の花と緑の葉っぱを混ぜたらきみどり色になったよ。」「(ホースから出る水を見て)虹ができている!!」など、遊びの中から様々な発見をし、面白さを見出しているようです。‘たのしい’‘おもしろい’と思うことを見つけ遊びこみ、友だちと共有したり、分かち合ったりしながら更に興味や関心を広げて欲しいと思います。

毎朝、年少の男の子A君のお世話をしてあげている年長の女の子Bちゃんの姿を目にします。同じクラスのA君のことをいつも気にかけてくれるBちゃん。A君が入園したばかりの頃は、上靴を持って来て履かせてあげたり、手を繋いでお部屋まで連れて行っていたのですが、A君が慣れてきた今では、上靴を履けるようにつま先だけ押さえてあげA君が自分で履けるまで待ち、手は繋がずに見守りながら一緒にお部屋まで行きます。自分のことができるようになったA君の行動の成長と、相手を見守ることができるBちゃんの心の成長の両方を見ることができた出来事でした。

明日から夏休みに入ります。一学期は、行事変更や家庭保育をはじめ様々なご理解・ご協力をいただき誠にありがとうございました。コロナ禍で行動が制限され、例年とは違ったお休みを過ごされる方も多いことと思います。先が見えず不安定な状態が続きますが、子ども達、そしてご家族の皆様が心身ともに健やかに夏休みを過ごされますよう願っております。

園長 泉川 由利子