園長のことば

一人でできるようにお手伝い

長かった休園、登園自粛期間があったことを忘れてしまうくらい、子どもたちの明るさや、順応性に感心する毎日です。
こちらに気付 くと手をあげてニッコリ微笑んだり、 声を出して呼んだり、先生たちに大分慣れて安心して過ごすようになった 0 歳てんし組の子どもたち は、食事もよく食べてくれます。
1 歳ひつじ組の子どもたちは、お散歩に行く時に自分で靴下を履いたり、外靴を 履く等、生活の様々な場面で自分 の ことを自分でしようと一生懸命です。「~ちゃん頑張れ~」と 、お友達の名前を呼んで応援する姿もあり、みんなひつじさんの お友達 ということが 、 子どもたちにしっかりと 伝わっていることを感じます。
2 歳ほし組の子どもたちは、シール貼りやパズル 等、 自分のしたい お仕事や遊びにじっくり取り組んでいます。 「楽しいね 」「 使いたい物を貸してもらえなかった 」「 もうお片付けだよ 」等 、先生や お友達に伝えたいことがたくさんです。 自ら はっきり伝える人、先生の力を借りて思いを伝える人など様々です が、 思い通りにならないことも学びながら、先生やお友達と一緒に過ごす楽しさをたくさん味わってい
るところです。
縦割りクラスのそら、にじ組では 密集を避けるために 生活の流れが変わりましたが、大分慣れ、 困っていることを伝えられる人が増えて来ました。 帰る時に「 園長先生 また 来るからね 」と 笑顔で 手を振る 年少さんの姿に、楽しく過ごせた様子 が伺えます。

『やりたいことを 一人でできるように 手伝って下さい』 これは 、 モンテッソーリ教育の中で大切にしている、子どもから大人に向けた心の声です。
子どもは、まだ上手に出来なくても、身の回りのことを一生懸命しようとしたり、内面から溢れ出る興味に従って、 全人格をかけて環境と関わろうとします。 そのような姿を見つけた時、大人はすぐに手を出したりせず 、 ちょっと見守ること、そして出来ないところを少しだけ手伝ってあげることが大切です。
その繰り返しの中で、手伝いがなくても一人で出来るようになっていきます。
0 歳から 6 歳の子どもたちが生活をするこども園。 月齢や学年によって 成長は様々です 。
子どもたちは、 これから 更に周りの様々なことに興味をもち、自ら関わろうとしていくことでしょう。 子どもの心の声に耳を傾け 、 子どもが 「一人でできた!」という喜びを 、 たくさん味わいながら自信をもって 生活をしていくことができますように。
ご家庭と園とで力を合わせて 子どもたちの成長を見守っていきましょう。

園長 平野 志穂