園長のことば

~子どもの成長を支える~

園生活の様子を見ていると、子どもたちの成長を感じ嬉しく思うことがたくさんあります。縦割りクラスの子どもたちは、年少さんも、朝や帰りの身支度、お仕事、給食の準備や後片付け等進んでしようとする姿が見られるようになりました。困った時には「手伝って」と言える人が増え、自分の思いを言葉で相手に伝える姿にも成長を感じます。

広い廊下では、0歳てんし組の子どもたちがハイハイや歩いて探索を楽しんでいます。
職員室を覗いたり、モルモットが見たくて指をさしてそばまで行ったりと、行動範囲が広がりました。先日は、一人で歩けるようになった子どもが、カートに乗ることを嫌がり、笑顔いっぱいで歩いて散歩から帰って来ました。「一人で歩きたい!」「楽しい!」という、内面から溢れ出る思いが感じられ、嬉しく思ったのと同時に、日々子どもの思いを受け止め、温かく見守りながら関わる先生たちの姿に、子どもたち一人ひとりの成長を支える大切さを改めて感じました。

『やりたいことを 一人でできるように 手伝って下さい』
これはモンテッソーリ教育の中で大切にしていることで、子どもから大人に向けた心の声です。
子どもは、まだ上手にできなくても、身の回りのことを一生懸命しようとしたり、内面から溢れ出る興味に従って、全人格をかけ環境と関わろうとします。そんな姿を見つけた時、大人はすぐに手を出したりせず、ちょっと見守ること、そして出来ないところを少しだけ手伝ってあげることが大切なのです。

生活の中で出来ることが少しずつ増えてきた子どもたち。これからも「一人でできた!」という喜びをたくさん味わいながら生活をしていくことができるように関わっていきたいと思います。

さて、7月は七夕祭り、年長さんのお泊り会、水遊びなど楽しいことがたくさんです。
園庭の工事ももうすぐ終わり、心待ちにしていた園庭遊びが始まります。
神様に守られ、子どもたちがのびのびと楽しい園生活を送ることができますように。

園長 平野 志穂